「こおりやま空家バンク」の関連法人である「こおりやま既存住宅流通促進協議会」で、空き家の健康診断の２日目を実施しました。

１日目の一級建築士による目視・計測によるインスペクション調査、防蟻会社によるシロアリ調査、不動産鑑定士による価格査定のための物件調査に続き、本日（２日目）は、建物動的耐震診断・地盤調査と給排水設備調査を行ないました。

建物動的耐震診断は建物に微弱な地震波を与え、実際の大規模地震の際に、建物内の東西方向・南北方向のそれぞれにどの程度の揺れが生じるかをデータ化して推定するものです。地盤調査は、地盤自体の強度を調べるともに、地震の際の地盤と建物の共振の可能性を調査データから推定します。給排水設備調査は、給排水管の中にファイバーカメラを挿入し、人間に例えると「胃カメラ」の検査をするように、管路の内部の状態を映像で確認します。いずれも、外観目視では把握困難な事項について、客観的なデータや内部映像で状況を把握することを可能にするものです。また、給排水設備調査では、システムキッチン、ユニットバス等の住宅設備や、給湯器、トイレ等の給排水衛生設備についての確認も行います。

本日で一連の調査が終了しましたので、各調査の結果を集約し、それらの調査結果をもとに、不動産鑑定士が適正に価格査定を行い、それらを「こおりやま住宅ファイル」 という一本の成果物に取り纏め、ご依頼者様に報告します。

この取り組みにより、これまでの無調査での現況有姿の売買と比較して、対象住宅に関する情報量が圧倒的に増大しますので、売主・買主とも安心感をもった取引が可能になるものと期待されます。また、これにより郡山市に移住を希望する方々に安心感のある住宅を提供できることにもなりますので、長い目で見れば、移住対策・人口減対策にも寄与するものだと思っています。

今後も、引き続きこの取り組みを進めていく所存です。

ご興味のある方は、是非、空家バンク事務局までお問い合わせください。